1. 総合トップ
  2. ニュースリリース
  3. 発火前の温度上昇を検知し、火災防止対策に貢献! 高解像度 赤外線サーモグラフィカメラによる 発火監視用システム 標準パッケージを発売

ニュースリリース

2019年6月26日
日本アビオニクス株式会社

- 発火前の温度上昇を検知し、火災防止対策に貢献! -
高解像度 赤外線サーモグラフィカメラによる
発火監視用システム 標準パッケージを発売
~ プラント設備、貯炭場、バイオマスチップの監視に最適 ~

発火監視用システム 標準パッケージ

 日本アビオニクス株式会社(本社:東京都品川区、社長:竹内 正人)は、赤外線サーモグラフィカメラ(以下、サーモカメラ)による監視システムの低価格化を実現した【発火監視用システム 標準パッケージ】を発売いたします。

 本システムは、高解像度のサーモカメラで広範囲の常時監視を行い、細分化されたエリアごとの異常温度を検知して、発火前の段階で警報を出力します。サーモカメラやコントローラ、ハウジング等のハードウェアと専用ソフトウェアをパッケージ化することで、低価格と短納期、高いメンテナンス性を実現しました。プラント設備、貯炭場、バイオマス発電所、ごみ焼却場などで幅広くご利用いただけます。

 現在、国内では高度経済成長期に建設されたプラントの老朽化が加速し、これに起因する事故が大きな社会問題となっております。ひとたび、工場で火災事故や爆発事故が発生すると、設備の損害や製品の出荷停止に関する損失だけでなく、産業界の生産・製品供給にも負の影響を与えてしまいます。さらには、運転に従事する従業員ばかりか、周辺の環境や住民にまで被害が及ぶ恐れがあり、消火設備の整備、近隣事業者や住民への説明など、再稼働に向けた思わぬ対策コストや多大な機会損失を生むことになります。従って、これらの事故を未然に防ぐための取り組みがますます重要となっております。

 当社は、これまでも、万一の火災事故の発生に際し、早期発見と初期消火活動の支援を目的とする発火監視システムを手掛け、数多くのご採用を頂いております。国内のトップブランドとして、長年培った赤外線に関する経験と独自技術を駆使し、安心・安全な社会の実現に寄与してまいる所存です。

ラインナップ

タイプ 発売開始 納入
カメラ1台タイプ 2019年7月8日 ご発注後3か月
カメラ2台タイプ

監視対象エリアの広さに応じ、カメラ1台タイプと2台タイプの2種類をご用意いたしました。

  • 上記価格には、試運転調整ならびに機器設置工事及び機器間の配線は含まれておりません
  • システムの仕様変更ならびにシステムの設置環境により、追加費用が発生する場合があります

火災報知器に対する、サーモカメラの導入メリット

広域エリアを非接触で確実に監視します

  • サーモカメラが広範囲の温度分布を非接触で映し出し、効率的で確実な監視を実現します

異常温度を監視し、出火前にアラームを発報します

  • サーモカメラによる監視は、任意の警報温度設定で発報するため、出火前の対策が可能です
  • 一般的な火災報知器は、発火後の煙や炎の温度に反応するため、出火を防げません

異常温度箇所あるいは火種の位置を特定します

  • サーモカメラによる監視は、映像から異常箇所あるいは火種の位置を具体的に特定します
  • 一般的な火災報知器は、出火の発生を知らせるだけで、火種の詳細な位置を特定できません

煙の中でも鮮明な映像で火災の状況を確認できます

  • サーモカメラは、可視カメラと異なり、煙に遮られることなく、現場の状況を映し出します

本システムの特長と導入メリット

機器導入コストを約1/2に大幅削減!(当社従来製品価格比)

  • サーモカメラと専用コントローラのシンプルな構成で、お客様の導入コストを抑えます

超広角レンズと高画素センサでカメラの台数を削減!

  • カメラ1台で広範囲の監視を実現し、少ないカメラ台数で監視対象エリアを監視します

自動警報出力による連続監視で、常時オペレータが不要!

  • 専任オペレータを必要としない為、運用コストを抑えます

プレ警報機能で、異常発熱箇所の発火前に兆候をキャッチ!

  • プレ警報機能による温度上昇の監視により、発火の兆候を検知し、注意警報を出力します

モニタ画面のブロック表示で、異常エリアを特定!

  • ブロック分割をモニタ表示、視認が困難な状態でも発火点を特定します

システムの柔軟な拡張性と優れたメンテナンス性

  • サーモカメラを2台まで同時に接続可能、3台以上の場合も特注対応が可能です
  • 定期メンテナンスや保守契約もオプションでご用意しました

主な用途

燃料・原料ヤード、バイオマスチップ貯蔵ピット監視

  • 亜瀝青炭等の燃料や、原材料の自然発火によるヤードの火災防止対策
  • ピットに集められた燃焼促進材のバイオマスチップによる火災防止対策
石炭ヤードの発火監視 / バイオマスチップの発火監視

ごみピット、リサイクルプラント監視

  • 可燃ごみや不燃ごみ、産業廃棄物の自然発火によるピット内の火災防止対策
  • リサイクルプラントでの破砕工程における破砕物の温度上昇による火災防止対策
ピット内のごみやリサイクル材料の温度上昇

プラント設備監視(炉壁、配管、スラッジ、電気設備、機械設備等)

  • 設備の経年劣化による事故の防止対策
  • データの蓄積により、適切な修繕工事時期を予測
炉壁の耐熱材の減厚状態	/ 反応炉のツマリ状態

ソフトウェアの主な機能

  • 表示(熱画像・ブロック毎の温度値・温度トレンド)
  • 警報出力(高温、注意)
  • 履歴(警報履歴の保存・表示)
  • 設定(カメラ制御・警報温度/誤検知対策・監視/除外エリア)

構成品並びにシステム構成

  • 最大2台のカメラを接続可能
サーモカメラ TS600シリーズ(画角に応じてモデルの中から選択できます)
保護ハウジング 両開きエア冷却タイプ、防塵エアーパージ付
コントローラ 15インチ タッチパネルモニタ
専用ソフトウェア含む
付属品 アナログRGBエクステンダ
アラーム用スピーカー

注意
本システムは、外国為替および外国貿易法の規制により「リスト規制品」に該当します。本製品を国外に持ち出す際には、日本国政府の輸出許可が必要です。

【本件に関するお問い合わせ先】

電子機器営業本部 赤外線サーモグラフィ営業部
〒224-0053 横浜市都筑区池辺町4475番地
TEL:045-287-0303
Email:product-irc@ml.avio.co.jp

TOP