ニュースリリース
2016年12月12日
日本アビオニクス株式会社
- 従来価格の1/2以下※で幅広いシステム需要に対応! -
VGA設置型・赤外線サーモグラフィカメラ
インフレック TS600シリーズを発表
~ Modbus通信で様々なセンサ機器との相互接続が可能 ~
※当社製品との比較において

日本アビオニクス株式会社(本社:東京都品川区、社長:秋津 勝彦)は、プロセス監視や防災監視など温度計測機能が求められる市場から、セキュリティ監視市場まで、幅広いシステム需要に対応する高機能な設置型赤外線サーモグラフィカメラ(以下、サーモカメラ)【InfRec(インフレック)TS600シリーズ】を発表いたします。
近年、老朽化や複雑化が進んだ発電所や工場プラントなどにおける重大事故が増加の傾向にあり、設備の異常状態をモニタリングし、危険を予知するための状態監視システムの構築が求められております。また、テロ対策など、沿岸や重要施設のセキュリティ強化が益々重要となってきております。
本製品は、高感度且つ高画素のVGA(640×480画素)赤外線センサを搭載し、±2°C/2%の高精度で温度計測が行える設置型サーモカメラです。高性能・高機能でありながら、従来製品の半分以下のご提供価格を実現しました。
また、化学プラントなど生産工場内の設備を制御・監視するセンサシステムにおいて、代表的なプロトコルのひとつであるModbus TCPに対応しました。これにより、データーロガー等のModbus対応機器と接続することで、新規にネットワークを構築せず、安価にシステム導入が可能となります。さらに、映像監視システムで汎用的なONVIFプロトコルにも対応し、既設の監視カメラシステムのネットワークに簡単にアドオンすることが可能となりました。
その他、従来のアラーム機能になかった複雑な形状のエリア設定を可能とし、システム構築に必要なソフトウェア開発キット(SDK:Software Develop Kit)の標準添付、海外向けフレームレート7.5Hz対応機種をラインナップ等、お客様のニーズにお応えしました。
当社は、設計開発からシステム構築まで一貫して手がける国内メーカーとして、カメラ販売のみに留まらず、長年培った赤外線に関する経験と独自技術を駆使し、様々なカスタマイズ要望に対応してまいります。さらに、本製品を用いて、ダイキャスト金型温度監視など生産プロセスの品質管理、ごみ集積場における異常発熱を検知する防災監視、鉄道・空港のセキュリティ向けモニタリングなど幅広いシステム需要に貢献して、お客様へ付加価値を提供してまいります。
■ラインナップ
監視用途に最適な3種類のレンズバリエーションをご用意しました。
また、日本国外への輸出用にリスト規制 非該当品(フレームレート7.5Hz)もご用意しました。海外向けのシステム構築や機器への組み込みも可能です。
仕様の詳細につきましては、別紙の仕様表にてご確認ください。
型式 | レンズタイプ | フレームレート | 出荷開始 |
---|---|---|---|
TS610 | 水平37° | 30Hz (リスト規制該当品※1) |
2017年2月上旬 |
TS620 | 水平71° | ||
TS630 | 水平90° | ||
TS610-D | 水平37° | 7.5Hz (リスト規制非該当品※2) |
|
TS620-D | 水平71° | ||
TS630-D | 水平90° |
- 外国為替および外国貿易法の規制により「リスト規制品」に該当します。本製品を国外に持ち出す際には、日本国政府の輸出許可が必要です。
- 外国為替および外国貿易法の規制により、「キャッチオール規制品」に該当します。本製品を国外に持ち出す際には、仕向地、使用目的によっては日本国政府の許可が必要な場合があります。
■新製品の主な特長
1)最新型のVGAセンサによる高画質
- 最新の高感度・高解像度VGA(640×480画素)センサの採用で、広範囲を撮影しても鮮明で高画質な赤外線映像を提供します。
2)±2°C/2%の高精度で温度計測
- プロセス監視や防災監視など、高い温度精度が求められる市場のニーズに対応します。
3)3種類のレンズバリエーション
- 水平視野角37°/71°/90°と、監視用途に最適な3種類の広角モデルをラインナップ。ダイキャスト金型温度監視など近距離での監視から、ごみピット発火監視など広範囲の監視まで、目的に合わせて視野角を選べます。
- 耐環境レンズコーティングや特注レンズなど、ご要望にお応えできるように柔軟性を持たせた設計といたしました。
4)1500°Cまでの高温レンジを搭載
- ダイキャスト金型温度監視、製鉄所やプラントの炉材温度監視、金属製品やガラス製品の測定など、さまざまな温度計測シーンに対応します。
5)3つのプロトコルをサポート
- 制御機器との通信で汎用的なModbus TCPに対応しました。たとえば、石油化学プラントでは電圧・電流・ガス流量・熱電対などの様々な計測データをModbusプロトコルで分散制御システム(DCS)に集中させ、監視・制御しています。本製品は、Ethernet経由でデーターロガーなどのModbus対応機器やDCSと接続し、既設の制御システムにアドオンすることが可能です。
- 映像監視システムで汎用的なONVIFに対応しました。既設のネットワークカメラシステムにアドオンすることが可能です。
- 従来機種と互換性のあるTSプロトコルに対応しました。温度解析可能なデータを出力するため、様々な解析を行うことが可能です。また、従来機種からの置き換え時においては、過去のSDK開発資産を有効に活用することができます。
6)カメラ本体のアラーム機能が進化
- カメラ本体にアラーム信号出力を搭載しており、PCのアラーム信号出力と合わせて2重警報システムの構築が可能です。
- 画面を直線や曲線で最大32分割、任意の形状の監視領域を設定できます。
従来製品のアラーム判定エリアの設定は四角形のみで、複雑な形状のエリア監視ができませんでした。本製品では、直線や自由曲線で監視したいエリアの形状に合わせて最大32領域設定できるため、照明などの外乱の影響を受けずに異常温度を検出することができます。これにより、金型製造ラインなどのプロセス監視では品質管理が向上し、プラント防災監視・セキュリティ監視ではより高度な安全管理が可能になります。
7)カメラ設定が簡単に行えるリモートコントローラをオプション化
- リモートコントローラを使うと、カメラの設置調整時やメンテナンス時にPCを必要とせず、簡単で効率的にカメラの設定が行えます。
8)小型・軽量・低消費電力
- 従来機種と比較して、体積で約50%、質量で約30%、消費電力で約20%の削減を実現しました。(37°レンズモデル時において)
9)プログラムの構築が行えるSDKを標準添付
- システムインテグレーターやお客さまが独自のプログラムを構築できるソフトウェア開発キット(SDK:Software Develop Kit)を標準添付しました。
<製品情報>
【本件に関するお問い合わせ先】
赤外線サーモグラフィ事業部 営業部 営業推進グループ 宮田、入江
〒141-0031 東京都品川区西五反田8-1-5 五反田光和ビル
TEL: 03-5436-1371
E-mail:businessdevelopment@ml2.avio.co.jp
本リリースに掲載されている内容は、発表時のものです。
商品の販売終了や組織の変更により、お問い合わせ先など最新の情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。