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建物診断ノウハウ

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赤外線サーモグラフィによる建物診断

赤外線サーモグラフィは微小な温度差を面でとらえて画像にする。
外壁の剥離、断熱不良、漏水などの原因の調査に威力を発揮する。

赤外線サーモグラフィによる建物診断の流れ図

表面温度と内部状態の関連

表面温度と内部状態の関連図

熱伝導と熱容量の違い

断熱材の欠落や材質の違いにより熱伝導や熱容量の違いが起こる。 これが表面に現れる温度差の原因になっている。 ここでは次のような3種類の材質を貼り付けたサンプルを作成し、表面または裏面から加熱してみた。

熱伝導と熱容量の違い実験サンプル構造図

熱伝導と熱容量の違い

サンプルをヒータでアルミの背面から加熱し10秒間隔で20分測定した。 材質の熱伝導率と熱容量で各部の上昇温度と温度上昇の速度が決まる。 熱画像のA、B、Cはそれぞれ木材、発泡スチロール、コルクの板が貼ってある部分である。 B点の発泡スチロールは上昇する温度は最も低いが、温度の上昇する速度は最も早かった。これは熱伝導率が低く、熱容量が小さいためである。

写真:熱伝導と熱容量の違い(裏)

熱伝導と熱容量の違い

熱画像のA、B、Cはそれぞれ木材、発泡スチロール、コルクの部分であり、全て日射によって均一に加熱されている。 熱伝導率が低い(断熱性の良い)B点の発泡スチロールの表面の温度が最も高くなった。 同じメカニズムで外壁が日射で加熱されると剥離部は空気層により表面からの熱伝導率が低いので健全部よりも温度が高くなる。

写真:熱伝導と熱容量の違い(表)

漏水の実験

石膏ボードの裏側から水でエンピツの文字をなぞる。 気化熱で文字の部分が冷え、文字の部分がはっきり認識できる。 この熱が石膏ボードの表まで伝わって裏返しにしても文字が識別できる。

写真:漏水の実験

日射による温度差(外壁剥離)

写真:外壁剥離

住宅断熱不良

赤外線サーモグラフィは微小な温度差を面でとらえて画像にする。 外壁の剥離、断熱不良、漏水などの原因の調査に威力を発揮する。

住宅断熱不良の図

プラスターボードのボンド

壁にはコンクリートの躯体にプラスターボードが貼ってある。ボンドの部分は躯体と熱的にも結合されるので、躯体の温度の影響を受ける。

写真:プラスターボードのボンドの状態

漏水

写真:マンションの漏水

漏水

写真:屋上の漏水

外壁の滞水

写真:外壁の滞水

サーモグラフィの利用

サーモグラフィの利用の図説

赤外線サーモグラフィで得られた熱画像には温度分布以外の要因が含まれることがある。これらの要因を排除するテクニックや解析はあるが完全とは言えない。建築の知識、材料、構造および工法などを考慮して、熱画像の現象を的確に推測できれば、診断に威力を発揮する。

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