赤外線サーモグラフィとは

赤外線サーモグラフィ講座
赤外線サーモグラフィ製品ラインアップ
赤外線サーモグラフィアプリケーション事例

赤外線とは

赤外線は、1800年にイギリスの天文学者ウイリアム・ハーシェルによって発見されました。
ウイリアム・ハーシェルは太陽光をプリズムで分光している時に、偶然に赤色光の外側に物体の温度を高くする目に見えない光があることに気がつきました。

赤外線は、温度を持つすべての物体から自然に放射されています。
物体の温度が高温になると、放射される赤外線の放射量も大きくなり、その放射量は物体の温度の4乗に比例して大きくなります。
つまり、赤外線の世界では、温度が高い物体ほど明るく光っていることになります。

赤外線の性質

赤外線は、可視光線とマイクロ波の間の、眼では見えない領域の光です。
波長にして約1ミクロンから1ミリメートルの間で、さらに近・中・遠・超遠赤外線と分類されます。

可視光線と同じように真空中も空気中も直進します。
また、可視光線と同じように透過や反射があります。ただし、透過する材質は限られます。

赤外線とは

赤外線サーモグラフィの特長

赤外線サーモグラフィは、温度が測定できる「映像装置」です。
このことをよく理解することで、装置をより有効に使うことができます。

特長1. 非接触による撮影

赤外線サーモグラフィは、物体に触れず、離れたところから測定することができます。
例えば、熱電対が貼れないような微小なもの、足場などの高所、危険で近づけないものでも、簡単に温度計測できます。

特長2. 画像・映像による測定

赤外線サーモグラフィは、1点の温度値ではなく、面として広範囲の温度分布を映像化します。
効率的かつ確実に異常温度箇所を検出することができます。

特長3. リアルタイム・高速測定

赤外線サーモグラフィは、応答速度が速く、リアルタイムの計測が可能です。
例えば、タイヤやブレーキなどの回転体やエアバック爆発の瞬間の現象を捉えることができます。

赤外線サーモグラフィについてよく誤解される点

1.赤外線カメラから何か照射しているのでは?

何も照射していません。対象物から放射されている赤外線を受動的に検出するだけです。
但し、周囲からの反射の影響を受ける場合があります。

2.波長で温度分布を測定するのでは?

波長ではなく、赤外線エネルギー量により温度分布を測定します。

3.物体の表面から透過して見ることができるのでは?

物体の表面から放射されている赤外線を検出するため 裏側を透過して見ることはできません。
但し、熱伝導の違いで表面に温度分布ができる場合は、 裏側を推定することができます。

TOP