用語集

D

digit

入力値:20(mV)
最小分解能:1(μV)
測定確度:±0.05%rdg±4digt
のときの誤差は、
±0.05%rdg:20×10E-3×0.05×10E-2=10E-6(V)
±4digt:4×1×10E-6=4×E-6(V)
より、
±(10+4)E-6(V)が誤差となる。

rdg

誤差

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ERSP CAL (External Responsive Calibration)

外部黒体もしくはヒータ(100℃以上)と基準室温黒体によって行うセンサの感度補正のこと。環境温度が上下限(40℃、0℃)付近の場合に行う。

Ethernet

1976年に米国ゼロックス社で開発され、パソコンなどのコンピュータを相互接続してLANを組むときに使われる規格のひとつ。Ethernetのなかでも、現在、一番普及しているのは10BASE‐Tという形式である。コンピュータ同士を直接つなぐのではなく、ハブを解して複数のコンピュータを接続する。最近では、データ転送速度が10BASEの10倍速い100BASE‐TXという方式も普及している。
 参考文献:パソコン知ったか辞典

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FPA (Focal Plane Arrays)

多素子型センサの一種で、2次元センサのこと。
受光部が面全体であるため、単素子型や多素子(1次元アレイ)のものに比べカメラ内部にミラーを用いた機械的走査部を必要としない。近年、カメラの小型化などから多くのセンサがFPAへと移行している。

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IEEE1394

1986年にApple社がHDDのインターフェースとして開発を開始したシリアル・インターフェース規格。Fire WireあるいはHigh Performance Serial Bus、i.LINKとも呼ばれる。
データ転送速度として100M、200M、400Mbpsの3種類が規定されており、これらの異なった転送速度をもつ機器を同一バスに接続することが可能である。接続形態は、デイジィ・チェーン(最大16台)、またはツリー状につないでいくブランチ接続(最大16台)で、管理はノードIDにより行い、すべてのノードが対等に動作する。したがって、任意のノード間でデータ転送が可能で、例えばディジタル・カメラからプリンタに対して、パソコンを介在せずに画像データを転送することができる。
このように、柔軟性と高速性を備えた仕様のため、パソコン用の各種周辺機器以外に、オーディオやビデオ製品用インターフェイス(DV端子)として採用されている。
 参考文献:トランジスタ技術 1999年4月号

IP表示

IEC規格529(JIS C0290)により定められた防塵・防水性能を表わす保護等級のこと。
第1特性数字は人体及び外来固形物に対する保護等級を、第2特性数字は水の侵入に対する保護等級を表わしている。
なお、TH7102はIP54を取得しており、表から防塵型で飛沫に耐えられる構造であることを示している。
参考文献:JIS C 0920‐1993 電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する
保護等級、日本規格協会 発行

IRSP CAL (Internal Responsive Calibration)

内部基準黒体と基準室温黒体によって行うセンサの感度補正のこと。

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LCD (Liquid Crystal Display)

液晶ディスプレイのこと。
液晶

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NDI

Non-Destructive Inspection の略で非破壊検査の意味。
非破壊検査は、非破壊試験の結果から規格などによる基準に従って合否を判定する方法。
NDIコネクタ

NDIコネクタ

NDIS(日本非破壊検査協会が定めた非破壊検査基準)のNDIS4101-72項で定められた電気抵抗ひずみ測定器入力コネクタ。
NDI

NTSC方式 (National Television System Comittee System)

1952年にRCA方式を基本として制定された米国のテレビジョン放送の標準方式。1953年にFCCが正式採用した。日本をはじめ、韓国、台湾、フィリピン、グアム、カナダなどでも採用されている。
カラー放送でありながら白黒テレビ受動機でも受信できる。
映像信号はAM、音声信号はFMで送信する。
 参考文献:トランジスタ技術 1998年4月号

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PAL方式 (Phase Alternation by Line System)

西独テレフンケン社が開発したカラー・テレビジョン放送の標準方式。ドイツや英国で採用されている。
 参考文献:トランジスタ技術 1998年4月号

PCMCIA (Personal Computer Memory Card International Association)

米国にあるPCカード規格の標準化団体。会員間の協議により規格化を進めており、その規格は強制力のないガイドラインに過ぎない。
ここで決められている規格は、物理的・電気的仕様仕様を決めている「PC Card Standard」とソフトウェアの仕様を決めている「ソケット・サービス仕様」「カード・サービス仕様」に分かれている。
   参考文献:トランジスタ技術 1999年4月号

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QWIP (Quantum Well Infrared Photodetector)

1987年に米国Luncent Technologies Laboratories社によって開発された冷却型センサ。2種の半導体を交互に数原子〜数百原子層ずつ積層した構造をしている。代表的なものとしてはGaAs‐AlGaAsが挙げられる。冷却温度は約77K。測定波長が約3〜19μmと広く、多波長を選択することができるセンサとしての期待も大きい。また、製造が比較的容易なため、近年注目されている。
参考文献:木股 雅章 赤外線イメージセンサの進捗 非破壊検査題45巻11号(1996)
加藤 久和 最近の熱画像装置の開発動向 日本赤外線学会誌 第10巻第1号

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rdg

入力値:20(mV)
最小分解能:1(μV)
測定確度:±0.05%rdg±4digt
のときの誤差は、
±0.05%rdg:20×10E-3×0.05×10E-2=10E-6(V)
±4digt:4×1×10E-6=4×E-6(V)
より、
±(10+4)E-6(V)が誤差となる。

digit

誤差

REF CAL (Reference Calibration)

測定対象物の放射が低く、温度が室温付近や低温の場合、室温や周囲温度からの反射成分が無視できなくなり、放射率補正では誤差が生じる。この誤差を補正するために環境温度に相当する物体を測定し、室温反射を補正する信号を発生させ、以後の補正値とする動作をいう。

RTM (Real Time Memory)

連続的に測定したデータを内蔵メモリ又はPCMCIA記録媒体へ記録することのできる機能。

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S/N比

設定感度における規定出力とノイズ(p-p値)との比。

SIF (San-ei Image Temp Format)

TH3100シリーズ、TH5100シリーズで用いられている保存形式(拡張子)のこと。1つのファイルに1000データ(画面)まで入る。
SIT

SIT (San-ei Image Temp File)

TH7100シリーズで用いられている保存形式(拡張子)のこと。1ファイルに対し1データ(画面)の書き込みに限定される。
SIF

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UFPA (the Uncooled Focal Plane Arrays)

非冷却型センサのこと。
非冷却センサは、低価格で常温動作し、波長依存性がないという長所がある。しかし、一方で 感度や応答速度の点で冷却型センサに劣る。

USB (Universal Sirial Bus)

パソコンと周辺機器の接続を1種類のインターフェースに統一して、扱いが簡単になることを目指して決められた汎用バスである。規格では、最大127個までの機器が接続可能で、ホット・スワップにも対応している。転送速度は12Mbps(フル・スピード)と1.5Mpbs(ロー・スピード)の2種類があり、同じバス上に混在させることが可能である。
 参考文献:トランジスタ技術 1999年4月号

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液晶

通常の固体は、温度が上昇し融点を超えると透明な液体に変化する。しかし、特殊な分子構造をもつ一群の物質は固体でもなく液体でもない状態を経て液体に変化する。このような固体と液体の中間状態を液晶という。液晶の性質は、流動性という液体の特性と光学的異方性(光の透過する方向によって屈折率が異なる)という結晶の特性を兼ね備えている。また、液晶の外観は白く濁っている。
 参考文献:トランジスタ技術 2000年3月号
LCD

温度幅

一画面内に熱画像として表示される温度の範囲。

温度補償範囲

定格出力と零バランスが、仕様を越えないように補償されている温度範囲。

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環境温度補正

・放射温度計のおかれる環境温度に対する温度ドリフト補正。
・放射温度計において、放射率補正を行う場合環境温度に対する反射の影響をキャンセルする必要がある。これを行うには環境温度で放射率が1と見なせる物体を放射温度計に観測させる方法が取られる
放射率(ε)反射率補正

画素ピッチ

センサを構成している画素の表面積は、受光面と電極で占められている。一般的に画素ピッチとは、隣り合った画素の受光面と受光面の間隔(電極の幅)のことをいう。画素ピッチが狭くなれば狭くなるほど、画素に占める受光面の割合が大きくなるので、高感度なセンサになる。

基準接点温度補償

熱電対は測温接点と基準接点との温度差で熱起電力が決定されるため。測温点の温度を知るためには基準接点の温度も測る必要がある。その温度に相当する電圧を熱電対の起電力に加算し補正する。

許容温度範囲

有害な永久変化が生じることなく使用できる温度範囲。
出力の温度影響

許容過負荷

特性上、仕様を越える永久変化が生じることのない負荷で、定格負荷の百分率で表わす。

近接拡大レンズ

微小物体の温度分布測定のため検出部に装着されるオプションレンズ。

くさび効果

黒体を擬似的に作り出すため、図のように測定体に対し反射鏡をくさび型になるよう設置して、測定面自身の放射率を1に近づける方法。このとき、反射回数が多いほど放射率が向上することや、放射の角度依存性があるため、反射回数や測定角度などに注意が必要となる。また、図のような準くさび効果も放射率を向上させることができる。

くさび効果

繰り返し性

同一の負荷条件ならびに同一の周囲条件において、同じ負荷を繰り返し負荷したときの出力の最大値で、通常定格負荷において測定し、その値を平均定格出力の百分率で表わす。
図2

ゲージ抵抗

ひずみゲージの電気抵抗。

ゲージの直線性

ひずみゲージに与えられたひずみと抵抗変化が正比例する性質。

ゲージの横感度比

ひずみゲージの横感度Ktと縦感度Klとの比Kt/Kl。
gauge_1

ゲージヒステリシス

ひずみゲージにひずみ増加減少のサイクルを加えたとき、ひずみの増加課程と減少課程において、ひずみ及び温度が同一であるにも関わらず指示ひずみが一致しない現象。

ゲージ率

接着されたひずみゲージのゲージ軸方向に加えられた一軸応力によって生じる抵抗変化率と、ゲージ軸方向のひずみとの比。
ゲージ率

コールドミラー

可視光は反射して、赤外線のみ透過するミラーのこと。直視ファインダーを赤外光学系と同一光軸上に置く場合に用いられる。
熱線吸収ガラス

広角レンズ

走査角を広げるため、検出部に装着されるオプションレンズ。

黒体

入射される赤外線をすべて吸収する物体。完全放射体ともいう。
黒体はまたその温度だけで決まる放射エネルギーを放射し、その値は黒体以外の同温度のどの物体よりも大きい。放射率は1と定義されている。
放射率:同じ温度の物体と黒体との、同じ波長の放射に対する放射発散度の比。
反射率:物体から反射された放射エネルギーと物体に入射する放射エネルギーとの比。

コモンモードノイズ

大地と入力端子間に発生するノイズ。
このノイズは主に入力端子と電源ラインの接地間を流れる電流によって発生する。
成分としては、電源周波数とその高周波成分で占められている。
コモンノイズ

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最小検知温度差

検知し得る、被写体の最小温度差。映像信号中に含まれる雑音電圧を、等価的に温度差に換算した数値で表す。
0.1℃ at 30℃等と表現される。

最大許容過負荷

構造上、破壊が生じることなく加えうる最大負荷で、定格容量の百分率で表わす。

サンプリング

収録する周期。

視野

検出部から見た画面の広がりで、水平と垂直方向の画角を示す。

出力の温度影響

周囲温度の変化に起因する出力の変化で、周囲1℃当たりの変化を出力百分率で表わす。
零点の温度影響許容温度範囲

瞬時視野

検出素子が光学系を介して対象を見るときの視野角度でサーモグラム(熱画像)を構成する最小画角です。1mradとは1m離れた対象物1mm平方の平均温度を測定することを意味する。

実効放射率

測定対象物のその状態(形状、表面状態)において、その計測方向についての放射率のこと。
放射率(ε)

スタンバイモード (Stanby Mode)

バッテリパックの容量を節約するために使うモード。スタンバイモードでは、赤外検出器の温度安定制御機構のみの作動なので、消費電力を低く押さえることができる。

水平分解能

熱画像上で水平方向に識別し得る縦縞の本数で表したもの。

水冷エアーパージ

放射温度計の検出部を高温や粉塵煙などの悪環境かで使用する場合、装着するオプションである。冷却は冷却水の循環により、粉塵は清浄なエアーの吹き出しにより行う。

静ひずみ

大きさが時間的に変化しないひずみ及び変化しないと見なすことができるひずみ。
動ひずみ

赤外検出素子

物体からの放射エネルギーを電気信号に変換する電気部品。

赤外線

波長が可視光の波長よりも長く、およそ1mmよりも短い電磁波。赤外線熱画像装置では、一般に大気の吸収の影響の小さい3〜5μmおよび8〜12μmの波長のものが用いられることが多い。
1.近赤外線 :約0.76〜1.5μm
2.中間赤外線:約1.5〜5.6μm
3.遠赤外線 :約5.6〜1000μm

積分型A/D変換器

入力アナログ電圧に比較した周波数パルスを発生させ、これを一定時間だけカウントする。その結果をA/D出力値とする。
商用電源を基とするノイズに強い。比較的低速なサンプリング用として広く使われる。
逐次変換型A/D

絶縁抵抗

短絡された電源端子と保護接地端子または外箱との間に規定された直流電圧を加えて測定された抵抗値。

絶縁抵抗

荷重変換器回路と変換器本体間の電気的絶縁を示すもので、通常DC50Vを用いて、標準状態の環境条件下で測定した値をいう。

零点の温度影響

周囲温度の変化に起因する零バランスの変化を定格出力の百分率で表わす。
零バランス出力の温度影響

零バランス

無負荷時における変換器の出力電圧で、通常定格出力の百分率で表わす。
零点の温度影響

走査

熱画像を構成するために、放射温度計の瞬時視野の位置を水平及び垂直方向に順次移動させる操作。

走査線数

一画面を構成する走査線の数。

測定波長

検出器及び光学系の設計で規定される波長範囲。

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大気の窓

赤外域において大気の吸収の少ない帯域(透過帯域)を大気の窓という。大気の窓は遠方物体の赤外放射測定に利用され、3〜5μm、8〜14μmの2波長帯域がよく用いられる。
大気の吸収体としては、主に水蒸気と二酸化炭素がある。

耐電圧

短絡された電源端子と保護接地端子または外箱との間に安全に加えうる電圧。

逐次変換型A/D

入力アナログ量を符号化する一方、この符号を順次D/A変換によってアナログ量に変換しこれと入力量との差がゼロとなるように比較制御する。このとき両方の符号が一致した状態でA/D出力値とする。比較的早いサンプリングが必要な場合に広く使用される。耐ノイズは低い。
積分型A/D変換器

定格出力

定格負荷出力から無負荷出力を差し引いた値で、通常印加電圧1V当りの出力(mV/V)で表わす。
図1
ヒステリシス非直線性

定格容量

荷重変換器がその仕様を保って測定しうる最大負荷をいう。
図1

デューティ比

周期的パルス列のパルス幅とパルス繰り返し周期比。
デューティ比は Td/Tp となる。
デューティ比
デューティ比50%:パルス幅が繰り返し周期の1/2のこと。

トリガ

データを収録し始めるタイミング。

動ひずみ

大きさが時間的に変化するひずみ。
静ひずみ

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熱線吸収ガラス

可視光を透過させ、赤外光を透過させない性質を持ったガラス。
コールドミラー

熱画像

被写体の表面温度分布を表わす映像、および出力された写真または図。

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反射率

物体から反射された放射エネルギーと物体に入射する放射エネルギーとの比。

反射率補正

放射率が1以下の物体でも、正しく温度表示するために行われる補正のこと。一般に増幅器の利得をあげることにより放射率補正を行うが、補正に先立ち環境放射の反射成分が無視できない場合環境温度補正を行う場合がある。
放射率(ε)環境温度補正

バンドパスフィルタ

狭帯域の透過特性を持つフィルタ。BPF(band-pass filter)
主に、ガラス用フィルタ、プラスティック用フィルタ、火炎用フィルタがある。

ヒステリシス

負荷増加時と負荷減少時の変換器出力の差の最大値で、通常無負荷と定格負荷を往復させて測り、定格出力の百分率で表わす。
図1
定格出力非直線性

ヒストグラム

頻度をグラフにするための柱状図表。
サーモトレーサでは、感度に対応した幅の頻度を表している。ひんどは、全領域またはボックス枠により指定された領域から求める。

非直線性

校正曲線の、無負荷点と定格負荷点を結ぶ直線からの最大の偏りで、負荷増加時においてのみ測り、定格出力の百分率で表わす。
図1
ヒステリシス定格出力

フレネルレンズ (Fresnel Lense)

レンズの曲率だけを平面上に並べた構造をしている。凸型レンズに比べ平らで薄く、口径より短い焦点距離のレンズを作ることができる。

フレネルレンズ

フレームタイム

一画面を作るために必要な時間。

ブリッジ電源

ひずみゲージのブリッジ回路の印加電源。直流、交流の別及び電圧または電流の別で示される。交流の場合は、その周波数も示す。

放射温度計

物体の放射輝度を測定し、温度に換算して表示する計測器。

放射率(ε)

物体表面の放射効率を表す値で、一般に反射の強い物体ほど放射エネルギーは少なくなる。赤外線と温度との関係はプランクの法則で関係ずけられるが、これは黒体放射の時であり、一般の物体の赤外線の放射はその物体の種類とその表面状態によって異なる。また波長と温度とによっても異なる。
黒体の放射率は1である。
実効放射率環境温度補正反射率補正

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マイクロボロメータ

熱型検出器で、非冷却型センサの一種。
受光素子に赤外線が当たると温度上昇がおき素子の抵抗値が変化する。この抵抗値は温度によって変化する性質を利用したもの。最近ではVOx(酸化バナジウム)でつくられたものが主流である。

窓材

赤外カメラで使用されるレンズはシリコンやゲルマニューム等が使用される。
これは、通常の可視カメラで使用されているレンズは2.5μ以上の赤外線の大部分を吸収してしまうため。

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リモートセンシング

ケーブルが長くなる場合に出力電圧がケーブル長に影響されないようにする手段。

ロングパスフィルタ

ある波長より長波長の赤外エネルギーを透過させる光学材料。

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