超音波カッター:
精密切断技術

加工方法:樹脂製品、ゴム、布の超音波切断

概要

超音波カッターは、精密な切断が必要な業界で注目されている革新的なツールです。
28000回/秒の振動を利用して材料を切断するこの技術は、伝統的なカッター工法と比較して多くのメリットを提供します。
このページでは、超音波カッターの基本から、切断できる材料、注意点まで幅広く解説します。

カッター工法種類と各工法のメリット・デメリット。

従来のカッター工法には機械式、レーザー式、ウォータージェット式などがあります。
これらはそれぞれ特定の用途に適していますが、精密さ、作業の速さ、材料へのダメージの少なさなどの面で限界があります。
例えば、レーザー式は非接触で切断できるメリットがありますが、熱影響で材料が損傷する可能性があります。
水流式は柔軟な材料に適していますが、切断速度が遅く、エネルギー消費が大きいです。

超音波カッターの特徴。

超音波カッターは、数万回の振動を刃に伝えることで材料を精密に切断します。
この振動により、刃と材料の間の摩擦が大幅に減少し、滑らかで清潔な切断面を実現します。
また、熱影響が非常に少なく、繊細な材料や高価な素材も安全に加工できるため、電子部品や医療機器の製造に最適です。

超音波カッターを活用した業界事例。

超音波カッターは、電子部品の製造から自動車部品加工、テキスタイル産業に至るまで、幅広い業界や用途で活用されています。
例えば、電子部品業界では、高精度な切断が求められる基板の加工に使用され、自動車業界ではカーペットの切断や樹脂成型品のゲートカット、テキスタイル業界では、布や合成繊維のカットに使用され、従来の方法に比べて作業効率と製品品質の向上のお声をいただいています。

超音波カッターで切断できるもの、できないもの。

超音波カッターは、プラスチック、ゴム、布、薄い金属板など、さまざまな材料を切断することができます。
特に、従来の方法では加工が難しい複合材料や発泡材料にも対応可能です。
しかし、厚い金属や非常に硬い材料は超音波カッターでの切断には向きません。

切断例

ゴム板
ゴム板
DVDディスク(樹脂板)
DVDディスク(樹脂板)
カーペット
カーペット
段ボール
段ボール
  • ロボットに取り付けて自動化が図れます。

超音波カッターの注意点とメンテナンス

超音波カッターを使用する際は、適切な設定とメンテナンスが重要です。
刃は定期的に交換またはメンテナンスが必要で、振動の効率を保つためには、機器の固定と正しく刃を取り付けることが必要です。
刃が鈍ると、切断効率が落ちるだけでなく、機器に過度の負担がかかり、故障の原因にもなります。
また、振動の効率を最大限に保つためには、機器のクリーニングと定期的な調整が欠かせません。

結論

超音波カッター技術は、その高精度と効率性により、多くの産業で効果を発揮します。
適切な機器の選択、正しい使用方法とメンテナンスを通じて、そのポテンシャルを最大限に活用することができます。
超音波カッターを導入することで、作業の効率化、品質の向上、そしてコスト削減を実現し、競争力のあるビジネスを展開していくことが可能です。

紹介ビデオ

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