円筒型リチウムイオン電池の銅合金電池タブ溶接

円筒型リチウムイオン電池の用途とは

電動アシスト付き自転車や電動工具・家電製品の電動化には、円筒型リチウムイオン電池が使われています。 さらにはデータセンターのバックアップ電源(ESS、UPS)やxEV関連では48V系のマイルドハイブリッド車に搭載されている電池も、 円筒型リチウムイオン電池が使われています。

円筒型リチウムイオン電池の課題とは

円筒型リチウムイオン電池の課題は、大容量化と急速充電です。

円筒型リチウムイオン電池を組み上げて1つの電池パックにするときの「電池タブ」と呼ばれる薄い金属板で複数の電池を繋ぎ合わせます。電池タブは、ニッケルを使っていますが、伝導率が低く高価です。 近年ニッケルに替わる素材として伝導率が高く、安価な「すずめっき銅合金」が注目されています。
電池タブを「銅合金タブ」に変更することで、大容量化と急速充電に対応することができます。

円筒型リチウムイオン電池の課題とは

銅合金タブを溶接するには

伝導率が高い銅合金の溶接には、ニッケルよりも高い電流値が必要です。
従来の0.2mmtまでのニッケルの溶接を前提にした、「トランジスタ制御式」電池タブ溶接機では、電流と通電時間が不足しているため、より高容量の電池タブ向け溶接機が必要となります。

その課題に高信頼性インバータ式抵抗溶接機 NRW-IN400PAがお応えします。

電池タブ溶接用 インバータ式抵抗溶接機 NRW-IN400PA/NT-IN8444Bとは

銅合金タブの溶接には、高い電流値を短時間で出力することが必要です。

これまでの一般的なインバータ式抵抗溶接機と違い、内部損失低減と高効率トランスの開発により、 周波数2KHz、4KHz、5KHzの切替ができ通電時間分解能も5KHzで0.2msと高速です。 プログラム番号毎に周波数の選択ができるため、ワークに適応した周波数を選択し、電流リップルの少ない高品質な溶接を得ることができます。 そのため銅合金タブの溶接に必要な高い電流値を短時間に出力することができます。

詳しい仕様はこちらの製品ページをご覧ください。
高信頼性インバータ式溶接電源 NRW-IN400PA

写真:高信頼性インバータ式溶接電源 NRW-IN400PA

動画で銅合金タブ溶接をご説明しています。

本ムービーには音声が含まれていますので、音量にご注意ください

銅合金タブ溶接以外の電池接合にご興味の方はこちらをご欄ください。

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