リード線などの単線とより線の抵抗溶接
接合方法:金属溶接
サーミスターや熱電対などのセンサーのリード線と、より線を接続する方法としては、圧着端子、コネクターなどをつかった機械的接続や、はんだ付け以外に抵抗溶接機で接合することができます。
しかし、加圧をして接合する接合工法の抵抗溶接では、加圧でより線がばらついてしまい不良がでることがあります。それを解決する方法が、コンパクティング溶接です。
より線をばらけさせないコンパクティング溶接とは
通常、より線に加圧を加えると平べったくつぶれ、線がばらついてしまいます。それを避けるために、より線を固めてリード線と接合するやり方が、コンパクティング溶接です。
リード線とより線を接合する場合、事前により線をコンパクティングすることで、ばらけが抑制されて、接続不良を出さずに安定した接合が可能です。
抵抗溶接でコンパクティングを行うには、上下により線を挟むオポーズド式溶接ヘッドを使います。VまたはU字加工をおこなった電極を、下に配置してより線を挟み込んで、固めます。固めたより線とリード線を接合します。

課題は、抵抗溶接の工程が2工程になるため、溶接電源が2台必要となり、導入設備費が高くなることです。


インバーター式抵抗溶接機NRW-IN400PAのマルチトランスシステム
電流を高速で立上げ可能な、インバーター式抵抗溶接機NRW-IN400PAは、1台で複数のトランスを接続することができます。より線のコンパクティング溶接と、より線とリード線の接続を1台の電源で行うことが可能なため、導入コストが抑えられます。
また1台の電源で2工程の溶接ができるため省スペースになります。
そのため自動機に搭載する場合にも、1つの電源スペースですむので、設備もコンパクトにできます。

より線とリード線などの単線を接合するときには、より線を固めるコンパクティング溶接がおすすめです。
インバーター式抵抗溶接機NRW-IN400PAのマルチトランスシステムで、導入コストも抑えられ、安定した生産が可能です。
弊社では、0.3SQ(AWG22)のより線からコンパクティングが可能です。
また接合を確認するためのサンプル実験を承っております。実際の接合状態や強度などを試したい方は、こちらにお問い合わせください。

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